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モノづくり。
公開日:2022年8月3日更新日:2022月08月03日
カテゴリ:良質さのお話。
何かをつくる。
ということは誰でもができる。
しかし、そこに美しさを共存させようとすると、話は別である。
美味しいモノは誰でもが作ることができるけれど、美しいモノは誰でもが作ることはできない。
ここに難しさがあり、美しいモノを作りたいと思う人の前には、その難しさが壁となって立ちはだかっていることに気づくことになる。
その問題の難関とは、「美しさとは何なのか?」という問いとその答えである。
その答えは生涯をかけて見つけ出さねばならないものでもあるし、人に教えられた答えの中には完璧な答えは存在していないであろうとも考えられる。
なので、美しさを表現することは、時が経つほどに難しさを増長させることにもなる。
たぶんこの答えは生涯見つかることもなく、そして常に「たぶん、そういうことなのだと思う。」という曖昧な感情を肯定しながら、でも心の奥底には「まだ完璧ではない」という否定的な思いを交錯させながら、その表現と向き合うことになる。
なので、良質さとか、美しさを表現したいと思うようになると、その問いの答えを探す長い旅路へと足を踏み出すことになってしまうのです。