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可能性を見落とさないために。

公開日:2022年7月15日更新日:2022月07月15日
カテゴリ:論理的な考え方

可能性を見落とさないために。

今までのコーヒー焙煎の人生で、今まで認知されていなかった新しい技法の発見がローストの成り立ちの理解に大きく関与していると書いた。
しかし、その新しい技法の発見に至るまでのプロセスも「可能性」の発見からがスタートであったのだと思い出した。

その日は、いつもはしないような、あり得ない「失敗」をした。
そんな時は、必ずカッピングをする。
そうしたら、ボクが失敗だと決めつけていたローストが、実はそちら側がボクの求めていた味づくりである「可能性」があるのだと、フレーバーがそう言っていた。

人が思い描いている「成功と失敗」は、実は思いこみの部分が大きい。
その思いこみを、きちんと検証してはじめて、それが成功であるのか、失敗であるのかを判断できるもの。
しかし、その検証の精度が正しいのか、正しくないのか、それ自体も検証をしなくてはならない。
多くの人たちは、検証の精度があやふやな状態のままで検証をしている。
そのため、好みのものしか作り出すことができない。

コーヒーの場合の検証とは、カッピングになる。
コーヒーのカッピングでは、自分自身のカッピングの精度の検証を行わなければならない。
ほとんどの人たちの場合は、そのカッピングの精度が定まっていない。
ボクもその一人だった。
だから、そのカッピングの精度を高めるための「すり合わせ」をきちんと理解している人に習いながら、常に磨き精度を高めていかなければならない。
それが出来るようになって初めて検証する意味が真実味を持つようになるから。

そういった意識の下で、常に取り組み続けることが大切で、そうすると「可能性」を見落とすことがなくなる。
たぶん「可能性」は、真剣に取り組み続けている人には見つけることができるものだけれど、中途半端に取り組んでいる人には、すり抜けてしまうモノなのだと思っている。

0を1にすることが出来るかどうかは、結局は自分自身の取り組み方次第なのだと言うこと。
可能性は平等に人々に訪れているのだと思うのだけれど、それを「可能性」だと見分けられるかどうかが実は重要なのだと思う。

なので、その可能性を見落とすことのないようにする取り組み方を構築しなければならない。
そこが一番大事な意識であるのだと思っている。

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