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香りの情報を辿る能力を備える。
公開日:2022年7月14日更新日:2022月07月14日
カテゴリ:感覚のはなし
昨日記載した中に
「まだ2つ目の技法の熟練度が低いために、そこの味づくりが季節の移り変わりで「ブレる」ことがある。」
と書いた。
今朝のローストで、そのブレている原因だと思われる設定箇所が、ボリュームが原因だと考えていたので、そこを修正したら、「なんとか落ち着いた。」
今でこそ、その原因を突き止めることに時間を要しないようにはなってきたのですが、それはカッピングによってフレーバーからローストの設定を辿れるようになってきたから。
これができるようになるのに、ボクの場合だと20年以上かかってしまった。
でも、人間の脳のすごいところは、フレーバーの情報からいろんなことを辿れるようになる。
この能力は、誰でも持っている能力なのだと思っているのだけれど、それが使えるようになるためには、トレーニングが必要。
現代に生きる人たちは、香りの情報を必要だと考えて生活を営んでいないので、その能力を使えない人たちがほとんど。
ボクもその一人だったから、それがよくわかる。
今の世の中はネット検索ができる時代なので、その能力を必要だと思う人には、その能力を目覚めさせるための「検索で得られる情報」を教えてくれる時代になった。
ボクが取り組み始めた頃の時代には、そのような便利なモノはなかったので、いろんな本を読んだり、いろんなテレビからの情報をキャッチしたりして、徐々にその能力を自分のものにしていったので、20年以上の歳月を費やしてしまった。
ただし、その能力の存在を知っていないことには、その検索すらすることはできない。
今の時代は、その出発点に気づけるかどうか?が重要な時代になったのだとも思っている。