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コーヒー焙煎は、単純だから難しい。

公開日:2022年7月13日更新日:2022月07月13日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。

コーヒー焙煎は、単純だから難しい。

コーヒー焙煎は単純だからこそ、そこに難しさがあり、思い描く通りの味わいを表現することは「至難の業」であると伝えておきたい。

そして、きっかけは何であったのか?は、月日が経つと忘れてしまったりするのですが、長いことコーヒー焙煎と向き合っていると、新たな技法を会得することがある。

新たな技法とは、今まで認知されていなかった技法で、その出現によって今まで登場していなかった味づくりが可能になる画期的な発見を指している。
ボクの今までの焙煎人生で、その画期的な技法の発見は2つ。

1つ目は、2018年の焙煎の競技会出場の半年前くらいに発見した技法で、そのおかげで2018年の競技会の予選を通過できたように思っている。
そして、2つ目の発見は昨年で、これまでのローストでのダンパの使い方からヒントを得た手法で、その発見によってローストの成り立ちの全容の理解が霧が晴れてきたように進み、ボクのローストによる味づくりの根底を支えているとも言える。

ボクの場合は、そのほとんどが自己流なので、今現在の世界のコーヒー焙煎の流れの中には存在していない技法なのだと思っている。
なので、「異質」なのです。
ただ、そこまでテイスティングによってローストによる味づくりの成り立ちを読み取れる人も少ないので、何が異質であるのか?も気づける人は少ないのだとも思っている。

そうした際に、まだ2つ目の技法の熟練度が低いために、そこの味づくりが季節の移り変わりで「ブレる」ことがある。
実は現時点でも、ここ1週間くらいで熱量の入り方が変わり、ちょっとローストによる味づくりがズレている感じがある。
たぶん「あそこ」の設定だろうという読みがあるので、そこをピンポイントで修正を施してみて、そして実際にどうだったかを判断する。

コーヒー焙煎の難しさは、経験から設定を変更し、そして実際にローストし、結果はカッピングして判断しなければならないところ。
設定は、タイミングとボリュームなので、タイミングを変えるのか?それとも、タイミングは同じままボリュームを変えるのか?その調節だけで、味づくりのバランスを整えなければならないので難しいのだ。

興味がある方には、「小型焙煎機での体験コーヒー焙煎。」という焙煎体験もできますので、ぜひ参加してみてください。
単純さと難しさを知ることでしょう。

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