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嗅覚の成長は、他の五感も一緒に成長させる。
公開日:2022年7月2日更新日:2022月07月02日
カテゴリ:感覚のはなし
ワインソムリエの田崎さんの著書の中で、「嗅覚が成長すると、他の五感も成長する」と書かれていた。
その当時、それを読んだボクは、「そんなことあるのかね。」と、ちょっと疑った。
でも、実際にボク自身も嗅覚が成長して、いろんな香りの情報が感じ取れるようになると、どうやらそれが本当にあることを知ることになる。
勝手な憶測になるけれど、嗅覚を成長させることに意味があるのだと考えている。
それは、嗅覚の情報だけが、古い脳だと言われている大脳辺縁系の分野で情報を処理されることに意味があるのだと推測をしている。
五感の他の4つ、「視覚、聴覚、触覚、味覚」の情報はすべて大脳新皮質でその情報を処理されるためである。
フレーバーの情報も、「触覚、味覚」と「嗅覚」の3つの感覚を使い分析をしていることになるが、香りの情報だけが感情を掌る脳で処理をされ、味覚と触覚は大脳新皮質で処理をされている。
そのため、「嗅覚」と「触覚、味覚」は別の脳で処理をされていることになる。
なので、香りの情報を分析する場合と、味覚や触覚の情報を分析する場合には、「感覚を切り替える」意識が働くのはそのためなのかと想像することができる。
たぶん生まれつき嗅覚が発達している人は、その切り替えをスムーズに違和感なく切り替えることができるのでしょうけれど、ボクのようにトレーニングで嗅覚を育成した人は、その切り替えを意識的に行うことになるために、慣れるまでは「意識して」切り替えることをする必要があるのだろうと考える。
ほとんどの人たちは、フレーバーの情報の「味覚と触覚」を使い判断している人たちが圧倒的大多数だと思われるので、嗅覚の情報は「表層的な強い香りの情報」だけをキャッチしているに過ぎないのだと分析をしている。
なので繊細な香りの情報はキャッチしてはいないのだと推測している。
これらのことから、そして今までの自分自身のトレーニングの成果から、
食をもっと楽しみたい。
食の良質さを学びたい。
と考えた場合には、嗅覚を育成することが重要なのだと言える。
それは、嗅覚が成長することで、嗅覚以外の他の五感も成長をするために、いろんなことが感覚の成長により感じられるようになるためである。
信じるか、信じないかは、あなた次第だと言うことです。