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良質さを落とすのも人、良質さを導き出すのも人。
公開日:2022年5月19日更新日:2022月05月19日
カテゴリ:抽出のはなし。
本日、新規でお客さんが来店してくれた。
そのお客さん曰く、「今まで美味しいと思うコーヒーを飲んだことがない」
とおっしゃっていた。
簡単にスペシャルティコーヒーの説明と抽出の説明をすると、まずは「ドリップバッグコーヒーで試してみる」とおっしゃられて3種類セットを買ってくれた。
その際にボクが、「お水も大切で、浄水器を通したお水を使ってくださいね」と一言添えると、
「自宅に浄水器が無いわ。」と言われたので、では「ミネラルウォーター」を使ってくださいと説明した。
美味しいコーヒーを感じたことのない人たちは、当店に「美味しいと感じるコーヒーかもしれない」と期待をして来店してくださっているのだと思う。
そのような人たちは実は、ある程度感覚が良い。
だから、今までの人生で美味しく感じたコーヒーと出会ってきていないだと考えられる。
しかし、だからこそ、そのような人たちは、間違ったことを平気でしている可能性が高い。
ほとんどの人たちは美味しさのメカニズムを知らないので、それを説明して教えている。
ボクが指摘するのは、今回の例のように
1・水道水をそのまま使っている。
2・ペーパーフィルターを使いオイル分が抽出されていない。
3・熱いうちに飲んでしまっている。
いくら良いコーヒー豆が手に入ったからといっても、間違った抽出をしていては、美味しいコーヒーにはなり得ない。
まずは、そこの意識から変えていかないことには、ご家庭で美味しいコーヒーを召し上がることは難しい。
(*これは、当店のコーヒー豆を使う場合に限ったことです。)
それを使用することで、それが「美味しい」のだと思っているのならいいのですが、そのような人たちはウチのお店には来ないと思うので、美味しいコーヒーを飲んだことがない人たちに言いたいことは、良質な美味しさとは一般流通しているモノには無いものだからこそ希少で、そして感情に働きかける人の想いが詰まっているものです。
良質さを落とすのも人、良質さを導き出すのも人。
どのような取り組みができるかで、良質さという美味しさが登場したり、登場しなかったりする。
だからこそ、当店では良質さを導き出す取り組みの説明をしているのです。