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想像力。
公開日:2022年4月21日更新日:2022月04月21日
カテゴリ:感覚のはなし
雨がしとしとと降り始めてきた。
空気に混じる湿度は、肌でも感じるけれど、呼吸でも感じる。
そこに特有の香りの情報も含み、それを「質感」と呼ぶのかもしれない。
なので「質感」とは、触れて感じる「触覚」や「香り」の情報までもを含んだものだと言える。
だけれど、その「質感」を、肌で触れている「触覚」だけを意識している人にとっては、「香り」の情報の質感の意味は理解できない。
ボクも学んできたからこそ理解できるようになってきたことなのだけれど、学んでいない人たちは偏ってモノゴトを理解している。
言い換えると、その「偏り」を、偏らないように感じられるようになるために学ぶのだとも言える。
だけれど面白いもので、ほとんどの人たちが学んでいないので、ボクたちのように学んでいる人たちの方が偏っていると見られる傾向にある。
見え方というものは基準をどこにするのか?で、その捉え方は変わるものなのだということ。
だから、ややこしい。
そこで大切なことは、人には想像力があるということ。
自分以外の理解できない「表現」を聞いた時に、ちょっと考えてみる。
「その人が、何を感じ、どこを見ているのか?」を。
ボクもそうだったけれど、ほとんどの人たちは、理解できない表現には無視をするか、拒絶をする。
人間には考えることのできる脳があるので、ちょっと想像してみることも大事なんだと、そう思っている。