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ビオあつみさんで行っている講座。
公開日:2021年4月28日更新日:2021月04月28日
カテゴリ:テイスティング, 講座。
今週の月曜のお店の定休日を利用して、ビオあつみさんで行っている「テイスティングの基礎講座」を行ってきました。
来月の後半から、お店で開催される「テイスティングの基礎講座」とは内容が異なるので、ビオあつみさんで行う講座も5月からはネーミングが少し変わってしまいます。
「フレーバーの景色を見るための講座。」
というネーミングです。
そして、初めて来られた受講者の一人が、ボクたちの見ている「フレーバーの景色」を語ると、
「そんなの見れるようになるんですか?」
と問われました。
ボクも10年ほど前までは、さっぱりその世界観を感じ取れていない人だったので、「諦めずに続けていけば、感じ取れるようになりますよ。」と言葉を返した。
その講座でも伝えたのですが、ボクが「テイスティング」を学んで欲しいのは、何も雄弁にフレーバーの情報を「表現できる」ようになるためではありません。
ほとんどの一般の人たちは、テイスティング=表現だと勘違いをされています。
ボクたちが学んで欲しいテイスティングの本当のスキルとは、香りの情報を脳にインプットしていくことで、今までとは異なる感覚で、食を感じ取れるようになることなのです。
そして、あるレベルまで香りのインプットが進むと、知識と感覚が繋がりだすようになります。
すると、いろんなことの意味が理解できるようになってくるのです。
そのスキルの発動が、香りをカテゴリで分類することです。
しかし、その香りの情報をカテゴリで分類することが、意外と大変なスキルでことであることをボクは気づいています。
ですので、その前段階の「フレーバーの景色を見るため」には、どのようなことに意識をして取り組まなければならないのか?を伝える講座になります。
そして、ビオあつみさんの講座の位置付けは、「香りのインプットの仕方を学ぶ」ことと、「感覚のすり合わせ」の2点を学んでいただきたいと考えています。
当店で、開催される「テイスティングの基礎講座」は、「知識」としての情報と、そのロジックの説明をしています。
きちんとした、知識を持って取り組むことで、理解のスピードは早まると考えているからです。
ですが、その知識を知っても、感覚はすぐに追いつくはずもありませんので、その後の取り組みのために、ビオあつみさんの講座と、当店でもオンラインで開催する「コーヒー・カッピング講座」で、感覚のすり合わせを行ってゆき、徐々に感覚を向上させてゆくという取り組みとなっています。