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クリーンさの対極は、ボリュームなのだと思う。

公開日:2022年2月26日更新日:2022月02月26日
カテゴリ:感覚のはなし

クリーンさの対極は、ボリュームなのだと思う。

クリーンさの対極に位置しているものがボリュームであるのだと思えるようになった。

クリーンさは透明感。
ボリュームは、力強さ。

なので、力強くてクリーンなものは、相反するモノが合わさっているので、とても非凡さがあるから良質なものとなる。
だからお値段も高くなる。

しかし、力強いのにクリーンはあり得ない。
そこで、人間の感覚が及ばないところを考えるのです。

テレビで見たのですが、とあるチョコレートメーカーは人間の口内の触覚は、20ミクロン以下の粒子だとザラつきを感じないという科学的なデータを入手し、機械的にチョコレートの滑らかさを20ミクロン以下にしているらしい。
そうすることで、ザラつきを感じないとても滑らかなチョコレートに仕上げるという論理。

コーヒーのローストも、力強さ(ボリューム)を出そうとすると、ローストのダメージ(ザラつき)などが登場してしまう。
そこで、ギリギリでダメージが登場しない設定のポイントを探すのです。
そうすることで、ボリュームは感じるけれど、ダメージは感じない。
そういう人間の感覚の範囲外スレスレのポイントを見極めることで、良質さを登場させることが出来るのだと考えています。

そして、その場合に大切なポイントが、それを見極める人の感覚なのです。
どこまでを良しとして、どこからをアウトにするのか。
そこの感覚を身に付けることこそが難しいのだと。

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