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食は「香り」だと思えるマイノリティな人たちへ。
公開日:2022年2月25日更新日:2022月02月25日
カテゴリ:感覚のはなし
「この人なら、言っても伝わるかな?」
そう考えて、話の内容をどこまで話すのかを決めているらしい。
それはたぶん、皆おなじなんじゃないかと思っている。
感覚とは不思議なもので、そういうことが自然とわかるものなんだと思っている。
ただし、理解できている人は、理解できていない人のことが見えるのですが、理解できていない人にはそれが見えない。
これは、スポーツでも武術でもテイスティングでも食べ物のことでもすべて一緒なんだと思う。
そして、食は「香り」だと思っている人たちはマイノリティ。
食は味覚だと唱えるマジョリティには何を言っても伝わらない。
うちの相方がボクに昨年の秋頃だっただろうか、初めて教えてくれたことがあった。
もう10数年一緒に生活をしているのに、昨年初めて教えてくれた。
それは、テイスティングのインプットのことなんだけれど、そこが大事なことを知っているのに、それを伝えてくれなかった。
「なんで、今まで教えてくれなかったんだよ!」
と言ったら、
「だって、言ってもわからなかったでしょ。今なら分かると思って。」
と言われたのでした。
そう。
人には、聞く耳もそうだけれど、言っても分かるわからないがある。
それが、「感覚のレベル」でもあり、見ている場所、感じている場所でもある。
感覚のレベルが育っていない人に「それを感じて」と要求しても、その意図すら認識や理解ができない。
なので、「順を追って」という段階がとても重要なのだと言える。
そのためには、その人に対して、「どこのレベルに居るのか?」を見極めることが大事なのです。
良いトレーナーは、その人が「どこのレベルに居るのか?」が判断でき、そして「そのレベルに合わせたトレーニングを提案することが出来る」という人。
意外と自分では自分の立ち位置が理解できないもの。
なんでも論理は同じなので、理解できなくて悩んでいることがあったとしたなら、トレーナーとの相性が悪い。
きちんと見極めれるトレーナーを探すこと。
それに尽きるという話。