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ボディについて。
公開日:2022年2月17日更新日:2022月02月17日
カテゴリ:感覚のはなし
昨日、常連さまから電話でご注文の際に「ボディってどういう意味なんですか?」と聞かれた。
意外と「ボディ」とか「コク」とか言う表現は、曖昧さがある言葉なので、人それぞれで受け止めている意味が違ったりするのだろうなと考えている。
ですので、今回はボディについて書いておこうと思う。
ボディは、人のボディと同じような意味。
検索してみると、「からだ。身体。特に胴の部分。」と出てくる。
フレーバーの場合の「ボディ」は、ふくよかさ(豊満さ)や肉付きを現しているのだと考えている。
特にフレーバーの香りの情報の「広がり」を感じてもらえれば、その広がりの大きさにしっかりとしたボリュームの感じる広がりが大きければ、ボディが豊かであると言える。
その広がりのボリュームが薄っぺらい場合は、ボディが少ないと言える。
ボディ自体は「強さ」を現す表現ではあると考えておりますが、良質さを表現するボディの場合には、ボリューム感があれば良質と言うわけでは無いので、これが難しい。
良質の場合のボディの場合には、香りと質感の粒子のキメの細かさが重要であると考えている。
そのキメの細かさの良質さは、ボリューム感に対しての「密度感」である。
これらの情報は、味覚を優位で感じている場合には見えづらい。
嗅覚を優位にして感じることで、香りのボリューム感は感じられやすくなると考えているので、香りのボリューム感を探してみてもらいたい。
ボク的には、「コク」と呼ばれる表現は味覚寄りの感覚で見た場合の触覚の粘性などを含んだボリューム感だと考えており、「ボディ」は香りの情報寄りの感覚で見た場合の広がりや香りの色や粘性を含んだボリューム感だと考えています。
口の中で感じるフレーバーの情報は、「味覚・嗅覚・触覚」の3つの感覚で感じているので、味覚寄りでフレーバーを見るのか?嗅覚寄りでフレーバーを見るのかで、捉え方が変わってくるために、コクとかボディの表現が人それぞれで曖昧になるのだと考えています。