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透明感。
公開日:2021年4月22日更新日:2021月04月22日
カテゴリ:良質さのお話。
先日、名古屋に行った際に名古屋駅を降りて駅を出ようとした時に「エシレ」の専門店があることに気づいた。
せっかく来たので、帰りに寄って行こうと思い、帰りに立ち寄りました。
「エシレ」は、フランス産のエシレバターをふんだんに使った専門店です。
エシレバターの特徴は、エシレ村の位置するヌーヴェル・アキテーヌ地域の石灰分の多い土壌で育った牧草を与えられた牛のミルクをフレッシュなうちにバターに加工されるそうです。
そうした、エシレバターは雑味がなく、とてもシルキーな滑らかさを感じるバターだと認識をしています。
そのエシレバターを使った、焼き菓子の専門店でした。
以前、日本のショコラティエがバレンタインの時期に販売していた「エシレバター」を使ったクッキーが1個500円くらいしていたことを知っていたので、お店に入る前から高いのだろうと思っていましたが、フィナンシェとマドレーヌは324円と予想よりは安くてお値打ち。
でも一般のお菓子屋さんのものと比べるとやはり高いです。
自宅に帰り、手を洗い、着替えて落ち着いてから食べてみました。
すると、フィナンシェとマドレーヌはかなりギリギリまで焼いているのがわかる焼き色です。
でも、その焼き込みでも決して焦げた香りはなく、そして余分なものは入れてないという配慮が感じられます。
バターに臭みや雑味が無いので、卵白もきちんと配慮して仕入れをしていることが見えます。
そう。
透明感とは、こういうことなのだと改めて実感しました。
臭みや雑味の存在が無いからこそ、いろんな素材のフレーバーの移り行くハーモニーが楽しめるのです。
だからこそ、使う材料も余分なものは要らなくなる。
そう。
良質さとは「透明感」があるからこそ伝わる世界観。
コーヒーに置き換えると、最終的に抽出で作る透明感は「お水選び」と「コーヒーミル選び」。
ここで、間違えた「お水選び」と「コーヒーミル選び」をしてしまうと、コーヒーの液体の評価が落ちてしまいます。
これからリニューアルする「抽出器具」のページでは、そこらもきちんと載せることにしていますので、参考にしていただきたいと思います。