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香茶屋は、スペシャルティコーヒー専門店。
公開日:2022年1月5日更新日:2022月01月05日
カテゴリ:感覚のはなし, 抽出のはなし。, 良質さのお話。
本日、昨年の12月に開催された浜松城公園のイベント「浜松ローカルコーヒーフェス」に来られた方が当店のコーヒーが美味しかったからと言って、お店に飲みにきてくれました。
その時にコーヒー豆も購入してくれたそうなのですが、カウターに座ってコーヒーの抽出の説明から聞いて言ってくれました。
ボクは常々言っているのですが、「より美味しく」召し上がるためには論理(ロジック)がとても大切なのだと考えています。
正しいロジックの元で取り組むことで、素材が活かされる美味しさを楽しむことができるようになるからです。
論理的に言わせていただくと、仕入れから始まっているのですが、「仕入れ」→「焙煎」→「抽出」とすべては繋がっているのですが、そのすべてをキチンと「良質さ」というキーワードで繋がるように取り組まない限り、良質さは目減りしていくものです。
今までのスペシャルティコーヒーに取り組んできた20年間ほどの時間と経験を踏まえて、今の抽出のロジックがあるのです。
そのひとつひとつの全てが大切です。
そのひとつひとつの全てに意味があるからです。
コーヒーの抽出の難しいところは、その論理を、ロジックを理解しないで間違った抽出をしてしまうから、異なる成分の抽出されたコーヒーになってしまうのです。
それが同じコーヒー豆だとしても、間違った論理で取り組む抽出では、同じような感動する味わいにはならない。
コーヒーの正しい抽出から導き出される美味しさとは、どのような成分をどのように抽出するのかです。
雑味があるコーヒーならば、雑味を登場させないような抽出をしなくてはなりません。
たくさんの良質な成分があるコーヒーならば、その良質な成分をたくさん抽出してあげなくてはなりません。
それを成すために論理(ロジック)はあるのです。
そして、間違った論理では、間違った成分が抽出されてしまいます。
正しい論理が美味しさを築くのです。
その正しい論理で登場する美味しさは、「液体の質感」「フルーツの明るい酸味」「フレーバー」そして「それらの余韻」です。
これらはスペシャルティコーヒーの美味しさには欠けてはならない存在なのだと伝えておきます。