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空気感を表現するためには?
公開日:2021年11月7日更新日:2021月11月07日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
夏から現在にかけてのローストの進歩には、美術館に行ってそこで感じたことが大きかった。
その美術館で感じたことを振り返るために、スマホの中にメモった内容を調べてみた。
すると「空気感」と書いてあった。
ボクが感じたその「空気感」は、「朝の空気感」や「夕方の空気感」「夜の空気感」など、その時間帯の独特の雰囲気のこと。
それが漂っていることで、一気にその雰囲気の中に引きずり込まれてしまうチカラがある。
そういったモノを登場させることで、人の情緒は揺るがされるのだと思う。
だから心が動き、そちらの世界へと誘われてしまうのだと思う。
ただし、それを実際に表現することは、言葉で説明するより遥かに難しいことは、焙煎に従事している人であれば知っていること。
技術的な側面だけで成り立つものではなく、やはり最終的には感覚を伴った感性を養うことで表現されるようになるのだろうと思っている。
こんな感覚が鈍かったボクが、ここまでの表現ができるようになったのも諦めなかったことから始まっている。
諦めないという才能はある。
だから、自分を信じて貫き通すことが大切なのだと思う。
ただし、世の中に評価されることと、良いものが評価されることは比例するものではない。
でも、理解して評価してくれる人たちは必ず存在するものです。
それが嬉しいのです。