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焙煎は経験して、融合すると進化する。
公開日:2021年11月6日更新日:2021月11月06日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
焙煎は経験値と共に進化している。
ですので、ここ数ヶ月でまた進化した。
ボクの経験上、焙煎の経験値が増え、ロースト目線のカッピング・スキルが向上してくると、脳内で捉え方が見えてくる。
ひとつひとつの設定の意味が理解できてくると同時に、設定と設定の2つを動かした場合のバランスの取り方が見えてくる。
もっと理解が進むと、設定のグループの意味が理解できてくる。
今現在のローストでは、設定のグループとしては3つのグループに分かれており、そのグループにおけるバランスの取り方がある。
1つのグループでとあるバランスをとり、また違うグループでそことは異なるバランスをとる。
グループごとのバランスと全体のバランスを合わせる。
それが、フレーバーのレイヤーという考え方なのだと思う。
ローストの設定はとても緻密で、すべてに意味がある。
この意味を理解するのにとても時間がかかる。
その原点は、やはりフレーバーの景色が見えることなのだと思う。
フレーバーが見えていない限り、緻密な味づくりはできないのだから、コーヒー焙煎を上達したい場合には、フレーバーの景色がより繊細に見えた方がいい。
ボクはそれに気づき、20年以上かかってしまったけれど、ようやく自分でも納得のできるようなコーヒーのローストができるようになってきた。
それはフレーバーの景色が見えるようになったからなのです。