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テイスティングで感じる景色のレベルを説明。
公開日:2021年10月2日更新日:2021月10月02日
カテゴリ:講座。
ボクが今までスペシャルティコーヒーに携わり、そして向き合ってきた月日から、「感覚で感じること」の大切さを学びました。
そして、それを「感じとりたい人たちに伝えたい」と思うようになったのです。
ですが、その存在すら理解していない人たちに、なにを学ぶのかをまずは知る必要があり、そして段階ごとに学んでいかなくてはいけないことを知っているボクが、その段階ごとのStepを伝えることから説明しなくてはならないのだと気づきました。
まず第一に、「表現をしたい」と考えている人たちには、「フレーバーの景色を感じられるようになること」がまずは求められます。
それが「Step1」です。
Step1では、フレーバーの情報量を知識として理解し、それを感じられるようになること。
フレーバーの情報量は、ボディの広がりと密度感、粘性と香りの色の情報。
味覚的な情報も補助的に利用しますが、これも大切なポイントです。
そのために、どのようなトレーニングが必要になるのか?
Step2では、フレーバーの景色が感じられるようになってくると見えてくる世界で、風味を細分化して捉える学びが重要になってきます。
スペシャルティコーヒーを採点化するためのフォームを学ぶことで理解できるのですが、フレーバーを評価項目ごとに捉えれるようにならなくてはなりません。
フレーバーを細分化して捉えれるようになることで、香りの情報をカテゴリに分類できるようになってきます。
そのための、フレーバーの細分化です。
では、細分化するためには、どのような学びが必要になるのか?
Step3では、Step2の取り組みから、脳内でインプットするときのカテゴリに分類するための法則を理解することで、スムーズにカテゴリに分類できるようになります。
ボクが勝手に名付けた法則が、「爽やか華やかの法則」です。
この法則をきちんと理解することで、カテゴリに分類できるようになります。
すると、フレーバーの香りの情報がカテゴリ別に脳が捉えれるように変わります。
すると、異なるカテゴリの香りの情報が感じ取れるようになり、香りの情報を辿っていき、その香りの情報を分析ができるようになってきます。
この分析力が、テイスティングでは最も必要な能力となるのですが、香りの情報を丸暗記しているだけでは、ここまでの分析力が育ちませんので、なかなかテイスティングの能力が開花しないと悩んでいる方がおりましたら、それは学びのロジックのどこかが間違っているということですので、学びのロジックを紐解いてどこでつまずいているのかを知ることが大切かと思います。
このStepの難しいところは、実はStep1なのです。
生まれつきフレーバーの景色が感じとれている人はとても少ないからです。
フレーバーの景色が感じとれていない人が、そのフレーバーの景色を感じとれるようになることこそがハードルです。
これは、ボク自身が歩んできた道なので、その難しさを痛感しています。
しかし、この理解なしでは、良質さがなんであるのか?を理解することはとても難しいのです。
作り出すことも、感じることも。