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10年を継続して取り組む。

公開日:2020年4月10日更新日:2021月09月26日
カテゴリ:感覚のはなし

ボクが自分のお店を持つことになったときに、以前働いていたコーヒー会社の社長さんからある言葉をいただいた。
その言葉が、「この先の10年をどのように過ごすかで人生が変わる。この10年をやりたいように一生懸命にがんばれ。」というような内容の言葉だった。

そのときのボクには、その言葉の意味も理解できなかったけど、とりあえず「やりたいことを頑張ろう。」そう思ったことは確かだった。

そして、その言葉をいただいてからもう18年が過ぎた。
コーヒー屋としての仕事を頑張るのは当たり前のことなので、じゃあ何をこの18年間頑張ってきたのか?

それはやってきたことなので言えます。
「感覚を磨くこと。」
それを取り組み続けてきました。

ボクは自分で気が付くまで、自分は人並みくらいは感覚が良いのだと、そう勝手に思い込んでいました。
ですが、あるとき気づかされました。
「ボクは、感覚が鈍いのだと。」
それに気づいたのが、20年くらい前のことでしたでしょうか。

そして、本質の美味しさを提供しようと考えた場合に、それは致命傷であるということにも気づきました。
でも、その「本質の美味しさ(本物)」を自分が作ることを諦めきれなかったことから、発想の転換で「感覚を成長させよう(育成しよう)」と思い立ちました。

そして「感覚を磨くこと。」を四六時中考える生活が始まりました。

今、ボクの感覚は「日常の中の美しさ」を、今までの人生では考えきれないくらいに感じるようになっています。
自然の移り変わりの美しさを、日々の生活の中で感じ取れるようになってきています。

当然、コーヒーの液体の中の美しさも、見違えるくらい見えるようになってきています。

10年という月日は、長いようで短い。
でも、何かひとつのことを諦めないで続けることが10年できるのであれば、人はとても成長するのだと今はそう考えています。

あの時の社長さんの言葉はそういうことだったのか。と今はそう思えるようになりました。
そして、ボクもその言葉を次の人たちに伝えていかなくてはなりません。
そのためにも、今のこの困難な時期を乗り越えて、そしてその先の未来を明るいものにしたいとそう思っているのです。

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香茶屋では、店主である私が歩んできた道を分析し、感覚が成長していく歩み方を伝えてゆくことで、正しいロジックのもとで各講座の「学ぶ。」が運営されています。

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