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焙煎の取り組みは「カッピング」から。
公開日:2020年4月18日更新日:2021月09月26日
カテゴリ:テイスティング, 焙煎の味づくりのこと。
こんな時なので、いつもよりも時間があることから「焙煎」を今まで以上にきちんと見ようと取り組んでいることは以前にもここで書いた。
ボクの言う「焙煎の取り組み」は、よりきちんとカッピングをすると言うことです。
カッピングから、焙煎によって登場するすべての変化を「読み取る」という取り組みです。
今現在おこなわれている、焙煎の設定の箇所がフレーバーとなり、コーヒーの味わいに影響を与えているので、それを読み取ることができれば、焙煎による味づくりは「手に取るように表現できるようになる」と言う発想からの取り組みとなります。
そして、今までの経験と、ここ数週間の取り組みにより、今まで以上にコーヒーのフレーバーから焙煎の設定を読み取ることが、少しずつですができるようになってきました。
焙煎の設定のひとつひとつにフレーバーの変化があり、それらのバランスを保ちながら「口に含んでから、余韻までの、そして冷めてゆく過程までの変化」が、それぞれの焙煎の設定には存在しているので、今現在の焙煎の設定のひとつひとつを見極めていく必要があるのだと考えているのです。
その時に必要な感覚は「違和感」なのだと考えています。
十分に美味しく感じていても、何かしらの「違和感」を感じたなら、その違和感の原因は何なのか?を探るようにしています。
そうすることで、徐々にその「違和感」の元が見えてきたりします。
本当に良質なモノは、その違和感が限りなく無いモノなのだと思っていますので、焙煎による味づくりでもその「違和感」を登場させないようにしてあげることを意識して取り組んでいます。
このコロナウイルスが終息するまでにどれくらいの月日がかかるかわかりませんが、その間に焙煎が上達するようにこれからも取り組んでいきます。
そうすれば、カッピングもより上達するでしょうし、焙煎技術も上達することでしょう。
振り返ったときに、あのコロナウイルスのときの取り組みが活かされたんだよなぁと思えるように、今はがんばりたいと思っています。