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感覚で感じられるために取り組む。
公開日:2020年4月24日更新日:2021月09月26日
カテゴリ:感覚のはなし
簡単に結論づけてしまうと、味わい(フレーバーも含んだ意味)は、すべての過程(工程)すべてが登場しているものなんだと理解できてきた。
これは、どう言う意味かと言うと「素材」と言う味わいも、農作物であるなら「そこの土壌や気候、与えられる肥料」が味わいに登場しているし、お肉や乳製品ならば「食べているエサや、飲んでいるお水」が、お肉や乳製品の味わいに登場している。
そしてそこから、その素材を使って作り出す「料理人」は、どのような素材を組み合わせるのか?
また、どういったように調理をするのか?など、それぞれの工程でも、味わいの変化が生まれている。
これが、世の中の食の本質なのだと言うことです。
そう考えれるようになると、味わいを「たどる能力」を身につけることで、使われている食材とか隠し味だけではなく、「工程」などによる味わいの変化なども気づけれるようになるということなのです。
コーヒーの焙煎は、その「工程」のみで味わいが変化しているものなので、ボクのしているコーヒー焙煎という仕事は、その工程ひとつひとつの設定の変化というパーツを理解し、それぞれのパーツを組み上げることで「ひとつのまとまった味わい(フレーバー)」にまとめ上げているだけのことなのだと考えれるようになりました。
ただし大変なのは、ひとつずつの味わいのパーツは、重なり合っていたりもするので、その重なり具合も考慮しながら味づくりをしていかなければならないことです。
人の持つ感覚という能力は、鍛えてあげれば鍛えるほどに、いろんなことを感じられるようになるチカラを秘めていることに気づかされます。
これからも、より良いコーヒーを提供できるように、感覚を鍛えていきたいと思っています。