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同じことを続けることも才能。
公開日:2020年5月8日更新日:2021月09月23日
カテゴリ:ふと思ったこと。, 焙煎の味づくりのこと。
同じことをやり続けれる人は、それはひとつの才能なんだと思っている。
なので、ボクに才能があるとすれば、コーヒー焙煎という「同じことの繰り返し」を今でもやり続けることが楽しいということが、ある意味才能なんだと思う。
もうコーヒーの焙煎をし始めてから25年以上が経とうとしているのですが、飽きるという発想がない。
ボクは、コーヒーが好きでこの仕事を始めた訳ではないので、それが良かったのかもしれない。
たぶんですが、コーヒーが好きな人は「コーヒーを飲むことが好き」だと思うので、コーヒー焙煎が楽しいというよりは、コーヒーを飲むことが好きなのだと思うのです。
ボクは「コーヒーを飲むことが好きではない」ので、コーヒー焙煎によって、ボクでも美味しいと感じる良質なコーヒーに仕上がった時にはじめて「このコーヒーは美味しいなぁ」と感じるのです。
なので、ボクの中の指標のひとつに「ボクがまた飲みたくなるコーヒー」を目指して味づくりをする。というテーマがあったりする。
これは、コーヒーが好きな人には無い発想のような気がするのです。
なので、当店のお客さまの中でも、ウチのコーヒーなら飲めるという人が意外といたりするのです。
そして、同じことをやり続けていると、見え方が変わってくる。
テレビ番組でジャングルの中で昆虫を見つけるとかいう人のドキュメンタリーを見ていると、素人には見つけられないレベルで、ジャングルの中にいる昆虫などを見つけ、そして捕獲することができたりする。
これらは、続けているうちに「見えるようになる」という、見え方が変わってくるのだとボクは考えています。
ボクも自分で焙煎したコーヒーを20年以上もカッピングし続けているうちに、コーヒーの見え方が変わってきていることに気づいています。
毎年新たな見え方に気づきますし、それは日々の積み重ねからそれらの感覚は向上してきていることも理解しています。
なので、続けることは、やはり才能のひとつなんだと思うのです。
諦めない。
続けれる人。
これから仕事を探す若者にアドバイスをするとしたら「生涯、ずうっと続けられそうな仕事。」と言うことだろう。
なのでボクも、これからも続けていけるように頑張りたいと考えています。