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作り手の感情の伝わるもの。それが良質さ。
公開日:2020年5月22日更新日:2021月09月23日
カテゴリ:良質さのお話。
最近の意識を向けるポイントが変わってきている。
と言うか、意識的にそこを考えるようにしている。
そこが、これまでとは一番変わったところなのではないだろうか。
それが、「心が動いたモノに対して、それがなぜなのか?」と言うところ。
ボクは、なぜ? 心が揺れ動いたのか?
その理由を考えることにしています。
そこには、何らかのロジックがあると考えているからです。
そして、そこが見えてくることで、全然関係が無かったコーヒーの「良質さ」に最終的につながり、そしてそれが作り出せるようになる。
そんな考え方で、いろんなモノを見るようにしています。
今の季節は、木々や草花が芽吹き初めている季節なので、自然の中の「美しさ」に対して、心が動いたモノに対して考えてみると、いろんな情報が集まり出します。
良質なスペシャルティコーヒーの定義にもある、「爽やかな”明るい”酸味特性があり」と明記されていますが、「明るさ」と言う本質の意味はどういった意味なのか?
その理解は、自然の中の美しさから見つけることができます。
とくに、草木が芽吹き始めた新芽は、とても美しさを感じます。
そこに「明るさ」の理解のロジックが隠されている。
当然、明るさは「光(ヒカリ)」が無ければ、照らされませんので、「明るさ」には「光」の存在が欠かせないことが理解できます。
と言うことは、コーヒーのフレーバーで登場させる「明るさ」を表現しようと考えた場合には、どのくらいの光量(光の強さ)を設定しているのか?が大切になります。
朝焼けと夕焼けでは、同じように斜めから差し込む光でも印象が異なります。
日中の明るさだとしても、冬と夏では日中の日差しも異なります。
自分の中で、どれくらいの季節感でどういった光の明るさを表現したいのか?
そういったビジョンがある人が作り出すコーヒーと、そういったビジョンが無い人が作り出すコーヒーでは、それを飲んだ時の「心の響き」に変化があると考えているからです。
人が作り出す全てのモノは、そういった「感情を載せて」相手に伝えることができる要素があるのだとボクは考えています。
そういう「作り手の感情の伝わるもの」が「良質なモノ」であるのだと思っているので、当店はスペシャルティコーヒー専門店を名乗るのです。
スペシャルティコーヒーは、良質なコーヒーの代名詞ですので。