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音階とフレーバーの共通点から見る。
公開日:2020年5月31日更新日:2021月09月23日
カテゴリ:感覚のはなし, 良質さのお話。
以前、テレビ番組で特別なスペシャルティコーヒーを飲んだ時の歌い手さんのコメントを聞いて、フレーバーの見方と「同じなんだよな」と思ったことがあった。
そのコメントは、
「ハイな味わいがする。音にもハイ、ミドル、ベースがあるけど、このコーヒーはハイの感じ。」
と言うようなコメントだった。
特別に良質のコーヒーには、ブライト感(明るい)とトランスペアレント的(透明感)なフレーバーがあることが特徴となります。
その場合に、ボクたちは「広がり」を意識してみると、「広がりの上部」に明るさを感じます。
いわゆる音階の場合の「ハイ」の場所。
脳内の「広がり」で見た場合の「上部」の位置で、その良質なコーヒーのフレーバーを感じていると言うことを、その歌い手さんはコメントとして伝えてくれていたと言うことです。
音もフレーバーも、脳で認識をしているので、音の情報もフレーバーの情報も、脳内で認識できる情報に置き換えた場合の情報で見ることで、その繋がりからの学びがあると考えています。
そう考えると、音階のハイは上部で感じる情報であるように思い、音階のミドルは中間の空間で感じる情報。ベースは下部で感じる情報だと言えます。
では、そうした場合に「良質さは?」を音階から考えてみると、フレーバーとどういう繋がりがあるのか?
たぶんですが、良い音とは感情が伝わるもの。作曲者、演奏者の感情が音に乗せて伝わるからこそ心にまで響く「音」が良質なのだと考えています。
それは、音でもフレーバーでも同じなんだと考えています。
良質さとは、作り手の感情が伝わるものなのです。