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フレーバーから、設定の場所をたどってゆく。
公開日:2020年7月2日更新日:2021月09月18日
カテゴリ:コーヒー・カッピング講座の日程。, テイスティング
職業病というのか、コーヒーを飲んでいて気に入らないところがあると「この設定はどこだろう?」という目線でコーヒーの味作りを見てしまう。
何度も言っているのですが、コーヒーは焙煎という作業でコーヒー生豆に熱量を与えることで、香りや甘さなどの味わいが登場する。
日本には季節の移り変わりがあるので、大気の持つ熱量が変化していくため、何もしないでいても勝手にコーヒー生豆に与えられる熱量は変わってしまいます。
なので、勝手に移り変わってしまうコーヒー生豆に与える熱量を、作り手が微調整してあげないことには、どんどんズレていってしまいます。
「いつ飲んでも美味しいね」や「この味が香茶屋の味だね」は、微調整を施しているからなのです。
なので、焙煎をしている人たちは、コーヒーを飲んで「もうちょっとこうしたい。」は、設定の場所をどう変更するのか?を考えていることになります。
それが出来なくては、コーヒーの焙煎が思うようにはいきませんので。
ですので、コーヒーを焙煎している人たちは、コーヒーのフレーバーから焙煎の設定をたどっていける能力が備わっているということです。
ただ、焙煎の設定は繊細に焙煎する人ほど、設定の数が多いので「どこの設定を?」というくらいややこしい問題なのです。