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人に説明することを考えて味づくりの背景を考えてみる。
公開日:2021年4月3日更新日:2021月04月03日
カテゴリ:お店のこと。

最近、講座を行うために、人に説明することを考えて味づくりの背景を考えてみたりする。
そうした場合に、どこか劣る部分が見えたとすると、そこを改善するために取り組むことになる。
なので、まずはその「劣る部分」の説明をしなくてはならない。
その次に、その劣る部分の分析となる。
その劣る部分は、「どうしてそれが登場してしまったのか?」という理由があるはずなので、それを分析して「なぜ?」を理解する。
そこまで分析ができれば、あとはその劣る部分を補うための設定の推測がいくつか思い当たってくる。
そうすれば、有力候補の順に一つずつ試していくのです。
焙煎技術が向上した分だけ有力候補に挙げた設定が当たることになる。
しかし、焙煎技術がそれほど養われていない場合だと、ピンポイントに設定の場所を探れないものなのである。
そのためには、日々どういう取り組みをすることで、技術が向上していくのか?というところを講座では説明していかなければならない。
そのためのロジックを構築するための知識がまず必要となる。
そして、実際にそのロジックが有効であるのかを実際に試して、そして検証することで、そのロジックの有効性を培っていく。
当然、ロジックの有効性は検証をするとハズレる場合が多い。
それは、頭の中での想像と現実とはズレがあるからなのです。
そのズレを日々の努力でズレを無くしていくという作業こそがとても重要なのです。
これまでの説明で、重要なポイントはどこか?
それは「劣る部分が見えた」というところ。
それすら見えなかったとしたなら、改善すらできないのだから。