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バランスの意味。
公開日:2021年9月16日更新日:2021月09月16日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。, 論理的な考え方
コーヒー焙煎における「バランス」の意味の理解が広がった。
味づくりのバランスは、そのままコーヒー焙煎のバランスでもある。
味づくりとは、フレーバーの情報。
フレーバーの成り立ちは、コーヒー焙煎のバランス。
その理解の深まりは、イメージの創造性である。
そもそもバランスとは、釣り合うということ。
釣り合っているからこそ、バランスが取れている。
バランスが崩れていると言うことは、釣り合っていないと言うこと。
では、バランスを取るためには、どうすれば良いのか?
バランスが崩れている「主」となるものを認識し、その反対にあるべく位置に対になる「核」の要素を配置すること。
バランスを取るために必要な要素は、バランスが崩れていることを認識できること、そして何を補わなければならないのか?を理解できる「感覚」。
そして、それらをイメージできる「感覚」。
最後に、それらを構成することのできる技術力。
ロジックとするのならば、
1・バランスを見抜ける感覚の育成。
(フレーバーの情報の細分化。)
2・理想のバランスをイメージすることのできる創造性。
3・焙煎の技術力。
となるのでしょう。
コーヒー焙煎の難しさは、単に味づくりのテクニックを覚えれば良いわけではないというところ。
季節の移り変わりで、勝手にコーヒー豆に与えられる熱量が変化をしていくために、日々のカッピングにより「味づくりのバランスの変化」を感じ取り、それを焙煎により微調整していかなければならないところです。
テクニックだけ知っていても、季節の移ろいの変化を感じとり、季節に合わせた味づくりは、きちんとした論理の上で取り組まなければ、イメージするような味づくりを創造することは出来ないのです。
だからこそ難しく、だからこそ面白い。