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フルーツの美味しさを感じて。

公開日:2020年9月6日更新日:2021月09月09日
カテゴリ:テイスティング, 良質さのお話。

本日、相方の友達がピオーネを持ってきてくれた。
なんでも、職場の近くにブドウ農家があって、そこで採れたてのピオーネを直売しているらしいのです。
そして、本日買いに行ったばかりだというピオーネを「お裾分け」と言って持ってきてくれたのです。
ありがとうございます!

そして、早速いただきました。
まずは枝に近い上の方から。
すると、採れたてのピオーネは、噛んだ瞬間に爽やかさのある薄い緑色の酸味と粘性のある薄紫色のジューシーな甘さが一緒に口の中で広がり、キラキラとしたフレッシュな酸味とフレッシュなブドウの甘さが打ち上げ花火のように、色鮮やかに幾重にも出ては消えを繰り返しながら余韻の紫色の少し重ためでぼやけがちなブドウのフレーバーを後に残します。

しかし、次は房の下のほうの粒を食べてみると、甘さは同じくらいにあるのですが、酸味の出かたが乏しいために、あの打ち上げ花火のような色鮮やかな感覚がありませんでした。

ボクは、ビオあつみさんでのテイスティング基礎づくり講座などでも、ぶどうをよく使うので、ひと房の中でも味わいの登場の仕方が異なることを知っているので、「そうなんだよね。」くらいにしか思わないのですが、たぶん一般消費者はそういうことも知らない情報なのだと思います。

フレーバーの情報を感じ取れるようになると、受け取り方が変わってきます。
好みの追求だけでは、こういったフレーバーの情報を感じることは難しく、やはり学んでいくことで、いろいろと見えてくる世界観があるのだと当店では考えています。

そして、確実に言えることは「酸味があるからこそ、甘さも活かされる」ということです。
現在はフルーツなど甘さの糖度ばかりを評価されますが、実は酸味があってこそなんですよね。
だから、コーヒーの焙煎の味づくりも「明るい酸味があるからこそ、透明感のある甘さも活かされる」ということが言えるのだと思います。

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香茶屋では、店主である私が歩んできた道を分析し、感覚が成長していく歩み方を伝えてゆくことで、正しいロジックのもとで各講座の「学ぶ。」が運営されています。

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