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モノづくりの本質は「人」だと思う。
公開日:2020年10月2日更新日:2021月09月05日
カテゴリ:感覚のはなし
今年の8月からピアノを弾くようになった。
正確には電子ピアノだけれど。
そして、当然楽譜もパッと見て、パッと読めないので、ゆっくり鍵盤に指を置きながら「こうか?」と思いながらヘッドホン越しの音を確かめながら「ふむふむ」と思いながらちょっとずつ進んでいく。
ワンフレーズ進むのも、当然時間がかかる。
そして、ようやく何フレーズか合わさって曲になり、だけれどまだぎこちなくて、つっかえつっかえなんとか聴けるような曲になる。
そこから何日もかかって、リズムの大切さを知り、今度はリズムを意識しながらその何フレーズかを練習する。
そして思う。
これは、本当に好きな曲でないと続かない。
本当に好きな曲だからこそ、「もっとこのメロディを上手く弾けたら感動するだろうなぁ。」と思いながら、練習を重ねているのです。
だとしたなら、上手くなるコツはやっぱり「好きなこと」の中にあって、そして「もっと上達したい」と思える「何か」でないと続かないということです。
ボクは基本、コーヒーが好きではない。
だけれど、本当に良質な素材(コーヒー生豆)で、それが本当に上手に焙煎されたモノの場合は感動するくらいに美味しい。
だから、もっと上手く焙煎をしたいと思う。
安定して、本当に感動できるようなコーヒーを作りたいと思っている。
そして、それくらいコーヒー焙煎は難しい。
でも、本当に感動できるくらい上手く焙煎ができたコーヒーは、コーヒーが好きではないボクのような人でも感動するくらいに美味しい。
だから、焙煎が上手くなりたい。
なので、ボクがコーヒーを続けていけている背景には、やはり「焙煎」がある。
そして、コーヒー焙煎と音楽の演奏は似ているというか、同じだとも思える。
それは人によって、同じ曲でも、その伝わり方はまったく違うから。
それが理解できると、モノづくりの本質とは「人」であることがわかってくる。
だから、ボクたちは美味しさを通じて「人」を見ているのだと。