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向き不向きの本質。

公開日:2020年10月15日更新日:2021月09月05日
カテゴリ:ふと思ったこと。

ボクは今年からピアノを弾き始めることになったのですが、楽しさの中のひとつには「なかなか上達しないから楽しい」というものがある。
毎日のように向かい合っても、なかなか上達しない。

だから、いろんなことを四六時中考えたりする。
そして、思いつく練習法などを色々と試してみる。
だけれど、その思いついた練習法のほとんどは効果がなかったりするのですが、稀に「あれ?これ効果的?」があったりして、それがまた嬉しかったりする。

なかなか上達しないことは、続けることが難しい。
だからこそ、何かしら本当に好きではないことには続かない。

ボクのお気に入りのレストランのシェフの話を聞いていて思ったことがあるのですが、シェフは「仕込みが好きだ」と言っていた。
ボクもケーキなどお店で作ったりするから、その面倒臭さは理解できる。
そして、ボクはどうやらその「仕込みが嫌い」なのだ。

でも、コーヒーの焙煎はとても楽しくて、面白くて「好き」なのだと思っている。
なかなか上達しないという面白さの中にも、自分に向いているものと、向いていないものがある。

どうせなかなか上達しないのなら、自分がしていて楽しいものを選んだ方がいい。
どうせ、大半の時間はなかなか上達しないことを考えることになるのだから、それなら同じ時間を悩むのなら、自分が苦に感じずに、それに時間を取られても、お金が思うように儲からなくても、自分がしていて楽しいことをした方が笑顔でいられるのだと思うのです。

ボクは、それがコーヒー焙煎という仕事だったということなんだと、シェフとの会話を振り返り、つくづく思ったのでした。

向き不向きの本質は、それをしていて楽しいか、楽しくないかということなのだと。

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