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「失敗は成功のもと」とはよく言ったものだ。
公開日:2025年2月21日更新日:2025月02月21日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。, 論理的な考え方

真冬のローストでは、よくあることなのだが、ガス圧が気づかないうちに跳ね上がっていたりする。
まぁこれは、うちの焙煎機をもう20年以上も使っていることにも理由があるのかも知れないが、ガス圧を確認して設定しても着火後に大幅に跳ね上がる場合があるのだ。
これは、真冬に多い事例なので、できるだけ気を配って対処するしかないのだが、今日の深煎りのブラジルで、気づいたらガス圧が跳ね上がっていて、ロースト時間がかなり短くなってしまった。
使えるかどうかをカッピングしてみると、ローストのフレーバーは大きく甘いアロマが立っていたのですが、他のローストの設定値はズレていなかったので、意外と良かったのだ。
このように失敗とは、自分の思い描いていたストーリーとは噛み合わないくらいにズレてしまっていることであり、自身の想像の範囲内で収まらない状態に陥るからこそ失敗であり、その失敗の状態を自身で選べないからこそ失敗である。
がその失敗を検証することこそ、新たな発見があったりするのは、自身の思考ではその選択肢が無いからこそ、そこに新たな発見があるのだと経験から気づいている。
だからこそ、失敗は失敗ではないのだ。
可能性が潜んでいるものが、失敗なのだ。
だから、失敗こそ見つめるべき状態なのだと思っている。