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「色」。
公開日:2020年11月13日更新日:2021月09月04日
カテゴリ:感覚のはなし
良質なコーヒーを作りたいと考えるようになると、不思議なことなのだけれど「色」を意識することになる。
色は多くのことを語っていることに気づくようになるから。
良質なコーヒーのキーワードには「明るさ」が挙げられる。
これは、スペシャルティコーヒーを学んでいくと避けては通れない「言葉」です。
その「言葉」は「現象」を現しています。
「明るさ」には色が関係していることに気づけると、自然界の中で美しい「明るい色彩」を意識し始める。
その自然界で美しいと感じる色彩と、コーヒーの中に登場する色彩をより美しい色にしたいと考えるから、色に対して意識が向くようになるのです。
すると、美術館に出向いても「色」を見るようになる。
幼少期から当たり前のように、日常風景の中の「色」を見ている人と、ボクのようにそれを必要だと感じてから「色」を見るようになった人。
もちろん、ボクもコーヒーの焙煎を仕事にしていなかったら、一生そこは触れないで生涯を終えていたんだろうなぁと思う。
人は必要に感じなければ、それをより深く見ようとはしない。
そして、考えることもない。