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今シーズン最強の寒波。
公開日:2025年2月5日更新日:2025月02月05日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
昨日から、寒い。
こう寒いと、ローストの設定値が変わるため、ローストの設定値を修正して挑まなくてはならなくなる。
そして、実際にローストしたコーヒーを飲んで、そのローストの設定値が正しかったのかを検証をする。
これが、焙煎士としての一連の流れである。
なぜ?寒くなると、ローストの設定値を修正しなくてはならないのか?
それは、気温が下がると、豆に与える熱量が多くなってしまうため、前もって熱量が多くなってしまうものを、熱量が多くならないように設定値を変更して熱量を多く与えすぎないようにするのです。
しかし、この文章だけを読んでいたら、全体的な熱量の与え方を変更すれば良いのだと思うかもしれないが、実際はピンポイントにどこの設定値を変えることで熱量の与え方を変え、それをもってイメージする味づくりに持っていくのか?という作業なため、意外とイメージ通りにはいかないものである。
だから、狙って味づくりすることが、とても難しい。
それが、コーヒー焙煎なのだ。
そして、狙って味づくりをするためには、冬には冬の、夏には夏の設定値の動かし方がある。
これは、何シーズン経験を繰り返したかによって、整え方を熟知できるようになるため、狙った通りの味づくりに持っていくためには、経験値と論理的な設定値の導き出し方という繰り返しの作業の中で培った、独自の設定値の組み合わせ方を見つけていくことでもある。
その独自性が、お店の、そして焙煎士の味である。