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季節の移り変わりは、ローストの設定の移り変わり。
公開日:2020年11月19日更新日:2021月09月04日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
季節の移り変わりで、ローストによる熱量の伝わり方が変わってきているので、それに伴い焙煎の各設定を見直しています。
しばらくは不安定な味づくりになる気配です。
俗に言われる「コク」などもローストによって、より強く印象付けたり、酸味のフルーツ感の「ジューシーさ」や「ティライク」なども、ローストの熱量の与え方でそれぞれのフレーバーの印象が変わります。
ローストによるフレーバーの「厚み」や、味覚的な要素の酸味のクリスプ感など、さまざまな印象はロースト次第と言っても良いのかもしれません。
ただし、元々の素材が持っていないものは表現できませんので、素材がどういうモノを持っていて、それが一番活かせる味づくりをしてあげることが焙煎者に求められるものなのだと考えています。
なるべく偏らないように、きちんと素材の個性を見てあげないといけませんが、そこも意外と難しいのです。
好みがありますので。
そして、徐々に新豆に入れ替わっていきます。
たぶん、来月には現在の「ニカラグア・リモンシージョ」の代わりに「ペルーのウォッシュド」。
「ブラジル・オウロヴェルデ」の代わりに「ホンジュラス・ラ シラ FW」に入れ替わる予定です。
それまでに、ローストが安定してくれることを祈っております。