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クリーンな領域の範囲。
公開日:2024年11月1日更新日:2024月11月01日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
それぞれの焙煎機には、その影響が受けられる範囲という幅が存在している。
何を基準にして、その影響の範囲を選ぶのかは、焙煎者それぞれで異なる。
ボクの場合はクリーンさを求めている。
ローストのクリーンさだ。
しかしながら、それを成すことに取り組み続けているが、かなり難易度が高い取り組みとなっている。
その範囲の幅をクリーンな領域と呼ぶとすると、当店の焙煎機は改造を施していることもあり、そのクリーンな領域の設定値が極端に狭い。
ゆえに扱いずらい焙煎機と言っても過言ではない。
が、しかしメリットがある。
甘さに粘性を乗せられるという特徴を持ち合わせている。
だから、全ての設定値において、そのクリーンな領域を見つけられた場合では、上質な粘性の甘さを乗せられるためである。
それが、酸味系の味づくりだとしても、上質な粘性の甘さが乗っけられるのだ。
それが、当店の焙煎機を使う最大のメリットであるのだと思っている。
だから、そのクリーンな領域の中での味づくりを表現したいのだ。
そして、ここ2週間ほど前くらいから、新たな設定値でクリーンな領域を見つけてしまった。
この設定値の発見は、ボクの焙煎人生の中でとても大きな発見となっていて、クリーンな状態の中での表現の幅が広がる可能性を大きく含んでいるためである。
ここから更に、香茶屋のローストは進化していくことが想像できている。
ボク自身がこれからの味づくうをとても楽しみにしているのだ。