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季節が急に変化をすると、味覚が変わる。
公開日:2024年10月30日更新日:2024月10月30日
カテゴリ:感覚のはなし
10月の中旬くらいからコーヒーの酸味を急に感じるようになり、ローストの設定を大きく変更するようになった。
毎回のことなのですが、ローストしカッピングして、その設定値の判断が正しかったかどうかを検証する。
その際に、「まだ酸味を強く感じるのか?」とか、「ローストの甘さをまだ足せるな。」とか考えながら、次の設定値を探ることを試みる。
が、しかしだ。
それから1週間、10日が経ち、少し残しておいた豆を再びカッピングをしてみると、あら不思議。その時に感じた「酸味が強い」とか「ローストの甘さが足りない」とかを感じさせないくらい美味しく感じたりする。
これは、どういうことなのか?
そうなのだ。季節が急に変化をした場合、人の味覚はズレるのだ。
考えられることは、急激な季節の変化は体がその変化に耐えられないため、体が季節の変化に対応できるまでは味覚が変わってしまっている可能性が大きいのです。
ただし、ローストの設定は季節の移ろいによって大気の熱量が変化をしているため、少しずつ熱量の与え方を変更させてあげないとバランスがズレているので、そこの修正は欠かせないことなのだが、急激な変化で感じている要因の一つは「体が慣れるまでは、味覚がズレてしまっている」ということも考慮しなければならないと言うこと。
美味しさを創造することは難しく、奥が深いということなのだ。