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ローストのクリーンとオーバーの分岐点を探っている。
公開日:2024年10月19日更新日:2024月10月19日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
ここ最近、ローストの話を書いているのは、ローストにおける味づくりのためのコントロールが狙って出来るようになる設定の組み合わせ方に気づいてしまったことでいろいろと考えているために、ローストの話が多くなっている。
そして、コーヒー焙煎(ロースト)の難しさには、「狙って味づくりをコントロールする」と意味を含ませると極端に難易度が上がる。
逆に述べれば、それが極端に難しいからこそバリスタと呼ばれる職業の人たちが必要であることを意味している。
今までもローストにおけるコントロールが出来るように「なってきていた」と思い込んでいたのだが、コントロールできない状態の場合もあり、それが「なぜできないのか?」が解っていなかったのだ。
しかし、その「なぜ出来ない状態が生まれるのか?」に気づいてしまったということなのだ。
ボクにとってそれは、コントロールが出来ない状態をコントロールすることが可能になるという意味であるため、そのために今現在はピンポイントの設定を探っている状態である。
これが出来るようになると、ローストのクリーンさを登場させつつ、思い描くローストの甘さを乗せていくことが出来るようになるという夢のような味づくりの可能性があるのだ。
もちろん、当店の焙煎機の特性も関係するため、一筋縄ではいかない可能性もあるが、それも含めていま可能性を探っているのです。
とりあえず、今現在はクリーンとオーバーの分岐点を探っているところですので、クリーンですが若干酸味が強めに登場しています。
しかし、クリーンなローストととは「これほどまでに澄んでいるのか」と思えるほどクリーンですので、そこを楽しんでいただければと思っています。
酸味系のコーヒーも酸味は強く感じますが、完全に冷めるとそこまでの酸味の強さよりも甘さを感じると思いますので、温かい時の酸味が強く感じましたらゆっくりと冷めてから召し上がって貰いたいと思います。