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感情にまで届くものと、そうでないもの。
公開日:2024年9月20日更新日:2024月09月20日
カテゴリ:良質さのお話。
意外と感情にまで届くという美味しさは少ない。
そして、それはひとつひとつの積み重ねから登場している。
ゆえに、感情にまで届くという美味しさは、とても少ないものであると認識している。
少し前のことである。
いつも買っていたお味噌と同じ製造元が作っていたお味噌があったので購入した。
購入して自宅に戻ってから気づいたのですが、商品が違っていた。
いつも購入していたのは、その製造元が作っている原材料の大豆が有機大豆を使用したもので、今回間違って購入したお味噌は大豆の生産地が指定されていない食品添加物不使用のものであった。
まず味の違いに先に気づいたのは妻だった。
彼女は嗅覚が敏感なので、ボク以上に細かなところまで気になるのだ。
ボクはそんなに違わないけれど、感情への届き方が違うくらいしかわからなかった。
以前のものの方が、純粋に感情にまで「美味しい」が届いていたのに対して、今回のものは「ふぅん」という感じだ。
同じ製造元が作っているから、製造工程の味の違いではなく原材料から登場している味の違いということになる。
ここで勘違いしていただいては困る。
有機栽培だから美味しいという訳ではなく、その大豆を選んだというところが大切なのだ。
有機栽培の大豆という選択肢の中から、その大豆を選んだということが大きなポイントなのだ。
その選択が、感情にまで届く美味しさにつながっている。
感情にまで届くという美味しさは、なかなかあるものではないからこそ、何を選ぶのかがとても大切なターニングポイントになっているのだ。
「原材料でここまで変わるのだ!」という美味しさを改めて感じたお味噌だった。
だから、コーヒー豆の仕入れも同じなので、感情にまで届くというポテンシャルを秘めたコーヒー豆を選べれるように、日々を過ごしていきたいものである。