読み物。
Blog
季節の移り変わりにおけるローストの対応。
公開日:2024年9月19日更新日:2024月09月19日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
もう、季節の移り変わりにおけるローストの対応の話を毎回書いている。
それは、毎年のことでもあり、毎回のことなのだけれど、何かしらを気づいているからである。
小さな発見があり、その小さな発見という気づきがあるからこそ、よりスムースに滑らかに対応ができるようになるものなのだ。
そして、味わいの全貌を感覚で理解するということは、途方もない情報量を理解することであると認識している。
だからこそ、味づくりは難しく、そして奥が深い。
その途方もない情報量の一部が感じられるようになることで、ローストの設定の意味が少しずつ見え始めるのだ。
そして、味づくりとはその設定の組み合わせで成り立つものであるので、その設定のひとつひとつの意味を感覚で感じられることで、2つ以上の設定を組み合わせる意味が見えてくるのだ。
すると、思い描く味づくりに一歩ずつ近づいていくことができるようになるものなのだ。
その積み重ねが、味づくりなのである。
だから、ローストの味づくりとは、それら設定の組み合わせであるため、永遠に終わることのない「美」を求める探求でもある。
何を「美しい」ものだと認識をするのか。
その「美しさ」の組み合わせが、ボクの目指すところの味づくりなのだと思っている。