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「日本の美」を考える。
公開日:2024年9月12日更新日:2024月09月12日
カテゴリ:感覚のはなし

美しさの状態を分析できるようになることで、その状態を表現できるようになる可能性が高まるのだと思っている。
だから、まずは「美しさ」を感じられるようになることが、第一関門であり、その次に、その「状態を分析できるようになること」であると思っている。
「日本の美」は、大気に含まれる「湿り気の多さ」という要素が多分に関係している。
しかし、美しさを問う場合には、その大気の湿り気という状態が、どのような場合に関して美しいと感じるのか?がポイントになるのだと考えている。
南国の色彩や北欧の色彩とは違い、日本特有の色彩美は、大気の湿り気の多さからきているものだと思っている。
そこで問われる「日本の美」とは、その特有の柔らかさがどのような状態の場合に「美しい」と感じられるのか?である。
その状態を理解し、分析できるようになることで、日本の美意識を表現できるようになるものだと考えられるのだ。