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水出しアイスコーヒーを美味しくするために。
公開日:2024年8月18日更新日:2024月08月18日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
当店の水出しアイスコーヒーのレシピは決まっている。
だから、当店の味づくりでは、焙煎士であるボクがローストにおいて、水出しアイスコーヒーで使われている豆のバランスを取らなくてはならなくて、結果としてそのバランスが取れていることで、当店の水出しアイスコーヒーは、ご自宅でもお店と同じような味づくりが出来るようになっている。
年によって使用される豆が異なるので、当然ながら水出しアイスコーヒーのブレンドの配合も変化する。
そして、これも当然ながらローストの設定も変わるため、最終的にはローストされた豆をカッピングして、そのバランスを整えていかなければならない。
それが、焙煎士が求められる味づくりなのだ。
しかしながら、ボクもコーヒー焙煎を28年も続けているので知っているが、ローストにおいてバランスを整えることは、本当に難しいことなのだ。
消費者は誰でも経験していることだと思うのだが、以前買ったコーヒー豆が好みで美味しかったとして、同じコーヒー豆を次回買ったとしても、前回と同じように美味しく感じられないという経験が多々あることだろう。
それが、ローストのブレである。
なので、焙煎のプロとして求められることは、味の再現性と味のブレの幅を狭くすることにあると思っている。
バリスタという職業が存在することも、焙煎におけるブレと味の再現性が低いために、安定した味を消費者に届けるために、焙煎士と消費者の間に立ち、それを繋ぐ役目がバリスタであると言えるのだと思っている。
ボクは焙煎士であり、バリスタではないので、当店の場合は、焙煎士と消費者を直接繋ぐという運営をしている。
そのため、他店のようにバリスタ的発想でコーヒーを語るのではなく、焙煎士としてコーヒーを語るため、語る目線がちょっと違ってくるのだ。
コーヒー豆のローストにおける微調整がかなり狙って出来るようになってきていることから、今年の水出しアイスコーヒーもとても美味しく作れるようになっている。
お店では試飲をして、当店の水出しアイスコーヒーの美味しさを広めていきたいと思っているので、気になる方はご来店いただければと思います。