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香りは饒舌に語っているものである。
公開日:2024年8月16日更新日:2024月08月16日
カテゴリ:note., テイスティング
ある常連さんの娘さんにお子さんが誕生した。
もう半年以上前のことになるのですが、その常連さんは薄くしたコーヒーを近づけたら、「コーヒーを飲むんですよ」と微笑ましく話されていたことが印象的に残っている。
でもそのお子さんは食べる前に嫌なものは「プイって」するらしく、「香りでわかるものなんですよねぇ」と語っていた。
もうこれは純粋に本能的にしていることなので、その子にとっては食べたくなる、飲みたくなるものなのだという認識なんだろうと思われるのです。
香りは多くのものを語っているものなのです。
うちの妻は、カッピング(コーヒーテイスティング)の際に、粉末の粉の状態のアロマからそのクオリティをある程度判断できるスキルを持っています。
妻が言うには「粉の状態のアロマは、それが液体になるだけだから、そのすべてがそこに入っている」と言います。
それくらい、「香りは饒舌に語っている」ものなのです。
その語りをキャッチする能力がテイスティング・スキルというものになります。
ボクは、香りが語っている状態を認識できるようになりたくて、理解できるようになりたくて、香りの状態を学んでいるのです。