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焙煎機が持ち合わせている、味の特徴というものがある。
公開日:2024年8月9日更新日:2024月08月09日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
本日来店されたお客さまが、テイクアウトドリンクを注文してくれました。
水出しアイスコーヒーと、Topスペシャルティランクのケニアのホットコーヒーです。
車に戻ってから少しすると、またお店に来られました。
すると、
「今までいろんなお店の酸味のコーヒーを飲んできた中で、ジューシーさというか、オイル感も全然ちがって、でもとてもクリーンで美味しかったので豆を購入したいのですけど。」
と戻ってきてくれたのです。
抽出とミルの話をすると、粉で購入してくださり、同じ浸漬式抽出法でご自宅で抽出を取り組んでくれるそうでした。
なぜ、当店のコーヒーの味づくりが違うのかの説明をしました。
それは焙煎機の持ち合わせる特徴のちがいでもあることを説明したのです。
当店取り扱う国産の焙煎機は、微妙な調整でもそれが味づくりとして登場してしまうくらいシビアな焙煎機であることで、扱いづらい焙煎機でもあるために、やがてほとんどの焙煎士はその焙煎機を手放し、扱い易い外国製の焙煎機に乗り換える人が多いのですが、諦めずに焙煎技術を磨いてゆけば、微細な調整を施せる焙煎技術が身に付くため、この焙煎機の最大の魅力でもある、ローストしてからフレーバーが抜けづらい(芳醇さが落ちづらい)特徴があること、そしてローストの甘い粘性が得られることなどのメリットを伝えた。
他のお店と味づくりが違うことの一因には、焙煎機の特徴でもあることを伝えたのです。
もちろん、それに見合う焙煎技術が必要であることもですけど。
そして、それらを味づくりするために「テイスティング」が必要不可欠であることもお伝えしました。
すべては、最終的な味づくりのために必要な訳だったということです。