読み物。
Blog
ローストの調整。
公開日:2024年7月31日更新日:2024月07月31日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
季節の移り変わりで、大気の熱量が変化をしていくため、豆に与える熱量を意図的に変化をさせることで、味のバランスを整える作業がコーヒーのローストという作業であると思っている。
ボクはお菓子づくりもしているが、お菓子づくりの場合の季節によるレシピの調整では、お砂糖の甘さの調整くらいで、いったんバランスを整えることができたのならレシピの調整は、その都度行わなくてもいいのですが、コーヒーのローストの味づくりの場合は、1~2週間で大気の熱量が変化をしていってしまうため、味を見ながらこまめに微調整をしていかなければならないため、とても大変な作業である。
そのため焙煎士に求められるスキルは、ローストされた味わいから、ローストを調整できるスキルとなる。
そのためには、狙った通りの味づくりが出来ることが求められるため、狙った通りのローストができることが絶対条件でもある。
そこに難しさがある。
これは、ローストをしたことがない人には理解ができないことだと思うのですが、狙った通りにいかないからこそ難しいのです。
なので、狙った通りのローストができるようになること、そしてローストされた味わいからローストの調整が出来るようになること、この2つがローストにおいて必要なスキルとなっているのだが、ローストされた味わいからローストの調整をすることは、何年経っても難しいものである。